2013-01-01から1年間の記事一覧

河野多惠子の「蟻たかる」「臺に乗る」が面白かったの巻(第4回)

「蟻たかる」の話の続きです。 この、史子に生理が訪れた(訪れてしまった?)ときの描写も、上手いなあ、わかるわかる!と思いながら読んだのでした。まず、史子は安堵します。そして、遅れていたのはそもそも自分の緊張と怖れのせいでないかと考えます。例…

河野多惠子の「蟻たかる」「臺に乗る」が面白かったの巻(第3回)

つづきです。 前回は「臺に乗る」という小説を紹介しましたが、同じ時期に読んだ「蟻たかる」も同じくらい面白かったのです。こちらはちょうど一年前に、同じく『文学界』に発表されたとのことです。 こちらも、テーマは「臺に乗る」に似ていて、主人公・法…

河野多惠子の「蟻たかる」「臺に乗る」が面白かったの巻(第2回)

つづき 「臺に乗る」の話のつづきです。産める-産めないという一見明らかであるように思われる問題のあいまいさ、そして、この物語においては、産みたいのか-産みたくないのか問題のあいまいさ、がそれに先立ってある、という話でありました。以後、そもそも…

河野多惠子の「蟻たかる」「臺に乗る」が面白かったの巻(第1回)

最近、河野多惠子をずっと読んでおりまして、いくつか既読の作品もあったのだが初めて読む作品もあり、その中でも、「蟻たかる」「臺に乗る」という二作がとりわけ「面白いーー!!」と感じたのですが、何が面白いか説明しようとするとなかなか難しいので、…

着床出血

ちょっと早いが生理かね、と思って処置をしておいたのであったがそれきり出血は止まってしまい、とはいえちょっと出血して止まってしばらくして本格的に出血する、というのもままあるパターンであったので、別にさほど気にしてはいなかったのだが、ふと着床…

地理の縮尺の問題の思い出

中学時代の怨念シリーズである。 中学のとき、わりと皆に慕われてる社会の先生がいた。テスト用紙に、ひとりひとりに赤ペンで長いコメントを書いて返したりなど、熱血系の先生やった。その先生の地理の授業である日、地図の縮尺?かなんかを答えさせる問題が…

体罰の思い出

体罰が話題になっているので、わたしも体罰の思い出について書こうとおもう。(他のところでもちょっと書いたけど)いちばん覚えているのは、中学に入ったばかりの頃のこと。嫌味で理不尽な物言いをする社会科の教師がいた(男・30代)。神経質そうであると…

センター試験の思い出

私は浪人したのでセンター試験を2回受けている。いずれも、京大のD、E号館で受けた。センター試験には色々な思い出がある(同室の人が窓の開閉をめぐって試験中に喧嘩を繰り広げるなど)が、とりわけ覚えているのは、二年目の数学IIの思い出である。 私は、…