「犬は家族です」という言い方について

「犬は家族です」という言い方をよく耳にする。最近なされるようになった表現なのだろうか。
ためしにgoogleで「犬は家族」と検索してみると、「犬は家族」と主張してる人がたくさん見つかる。mixiにも、「犬は家族です」というコミュニティがある。


「犬は家族です」というのはつまり、私は犬を単なる愛玩物以上の存在として大事に思っているのだ、という意味であって、どんなに愛する犬であっても法律的には器物扱い(注:他人の飼い犬を殺すと「器物損壊罪」になるらしい)にしかならないという現状下において、そう言いたくなる気持ちは私にはよく解る。私にも愛する犬がおるので。
が、「私には犬が大事だ」と主張したいときに「家族」という表現になってしまうことには、常々違和感と反発を覚える。
家族だからといって大事であるとは限らないし、家族でないからといって大事でないとは限らない。
にもかかわらず、「家族です」と言うことが「大事です」を意味することになる、というか、「家族です」と言わないと「大事です」を意味できないこと、「大事です」と言うために「家族」幻想みたいなものにのっからんとあかんことに反発を覚えるのやった。